中部地区 実践CFD初級講座 |
講師 |
講義
名城大学 教授 瀧 佳弘 様
演習
中部CAE懇話会幹事 岩田 進吉 他幹事
日本JSOLスタッフ |
開催期間 |
2010年6月から2010年11月までの6回コース |
開催日 |
第1回: 6月26日(土)
第2回: 7月24日(土)
第3回: 8月21日(土)
第4回: 9月18日(土)
第5回:10月23日(土)
第6回:11月13日(土)
注:会場・講師のご都合により、開催日・会場が変更される可能性があります。 |
開催場所 |
名城大学名駅サテライト(MSAT) ※名古屋駅のすぐ前(地下鉄4番出口を出てすぐ) |
開催時間 |
10:00〜16:00
10:00〜12:00 理論講座
13:00〜16:00 ソフトウェアを利用した実務と講義
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受講料 |
受講料: 個人会員 50,000円、 非個人会員 60,000円 |
定員 |
10名以上20名以下
(最低受講者数に満たない場合は開催しない場合があります。定員になり次第、締め切ります) |
前提条件 |
*受講者の前提状況
業務で構造解析を行っている方で、実務としての流体解析に興味のある方。
あるいは勉強をされたい方。
*演習ソフトに関しては有限要素法による流れ解析であるAcuSolveを用います。
*演習PCとしてノートPCを持参して下さい。
必要SPECは次の通りです。
OS: Windows XP/7 またはLINUX
メモリー:2GB以上
CPU:デュアルコア(Core2Duo以降) 1.2GHz以上が望ましい
HDD空容量:インストール用 500MB、実習用1GB程度
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申込方法 |
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内容 |
概要 〜応力解析を知っていれば流れ問題が解ける
またその仕組みについて学べる解析塾〜
日頃,応力解析に親しんでいるエンジニアの方を対象にしたFEMの流体初級者解析塾です。
講義と関連する課題実習による6回コースです。使用ソフトはAcuSolve(日本JSOLさん協力)です。
午前: |
知っておく応力解析と流体解析のこと、すなわち応力解析との類似性に焦点を合わせ、流れ解析に必要な留意点の理論の勉強をします。
境界条件と初期条件の与え方および移動境界の処理法をはじめ、陰解法が解の収束性を改善するために必要な理由、および並列計算の解説 |
午後: |
ソフトの実習を通して具体的な問題を解く。Networkを介して高速なサーバーにLoginしJobの実行を体験する。 |
趣旨
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流れ解析は差分法による手法が主流である。主たる理由はモデルとプログラム作成の簡便さにあり、多くの研究者や工業界において利用され大きな進歩を遂げている。そして著名な市販ソフトも数多く普及している。
一方で有限要素法による流れ解析も研究が続けられており、評価に値する市販ソフトも幾つかみられるようになっている。とくに複合物理現 象での応用に期待がある。構造解析や熱解析との連成問題にはソフトウェア間の親和性もあり、より複雑な現象を解析することが可能になる。
ここで本解析塾では有限要素法による流れ問題の理論面を名城大学の瀧教授に講義していただき、実務面をソフトウェアを扱っている(株) JSOLの技術者の方に支援を頂き実例とその特徴を課題実習を交えて勉強
の機会をもつ。 |
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1.有限要素法入門 |
講義
応力解析から流れ解析、基礎方程式、両者の同じ点と違い
演習
・ソフトウェア環境の説明、ソフトのインストール、基本操作
・簡単な形状(円柱・角柱)の周りの流れを例に、流体の3次元非定常流れ解析の実際を体験する。
現実の3次元非定常の現象を、解析モデルとして単純化する上で考慮すべき事柄を学ぶ。 |
2.仮想仕事の原理 vs. 重み付き残差法+ガラーキン法 |
講義
構造と流れ問題の変分原理 偏微分方程式から弱形式の導出演習
なぜ弱形式が強力?
演習
・スーパークリティカル翼周りの流れ
ウェブサイトからの形状データ取得と揚力、抗力と回転トルクの計算 データの詳細さが答えに
どのように影響を及ぼすか、実際の問題を解くときに考慮すべきモデル化手法の項目について学ぶ。 |
3.対流項に起因する流れ問題固有のトラブルと解決法 |
講義
風上差分と安定化法-GLS-とは 風上差分法は安定化法 の生みの親
演習
・軸流ファン スライドメッシュの実際例
構造の移動や回転が流れに及ぼす例として、軸流ファンをとりあげ性能評価を行う。 |
4.FEM方程式の導出と時間積分法 |
講義
テトラ要素、アイソパラメトリック要素と要素求積法
一般化台形則(Crank-Nicolson法)
演習
・電源トランスからの放熱
熱流体の解析を体験し、製品の放熱設計のモデル化手段をいくつか体験する。 |
5.境界条件と初期条件 |
講義
移動境界とALE法、Slide Meshの考え方
演習
・自動車外部流れ
構造の移動が流体から受ける力の例として、自動車の外流れを例に、実際のモデル化の
手続きを体験する。 |
6.連立方程式の陰解法、Multi-Physics問題 |
講義
直接解法と反復解法、EBEアルゴリズムと並列計算
微量物質の移流・拡散問題、熱・流体問題,構造・流体 連成問題
演習
・自由表面をふくむ流体の挙動
自由表面を持つことで、問題が複雑化することを体験し、その解決方法を考える。 |