第17回関西CAE懇話会 |
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■テーマ | 「日本のものづくりを支える設計力向上のために」 |
■共催 | 大阪大学大学院工学研究科 |
■日時 | 2005年8月5日(金)10:00−19:30 |
■場所 | 大阪大学コンベンションセンター(吹田キャンパス)
(会場案内)
(交通手段) (大阪府吹田市山田丘1−1) 交流会のみ大阪大学(吹田)工学部生協食堂で開催します。 |
■分科会活動 | - 今年度の関西CAE懇話会活動について -
今年度は、年間を通したテーマとして「日本のものづくりを支える設計力向上のために」を掲げ、企業におけるCAEの推進を再度見直す活動を各分科会で展開します。 まずは、FEMや流体解析の基礎講座で足元を固め、次に開発設計過程でのCAE適用の成功事例やノウハウ・アドバイスなどを紹介し、さらに最先端の適用で日本の製造業の設計力を大きく向上することを目指します。 分科会: 「CAEによる設計革新分科会」 (分科会パンフレット:PDF形式,256KB) 「熱流体解析分科会」 (分科会パンフレット:PDF形式119KB) 「実験とCAE分科会」 (分科会パンフレット:PDF形式125KB) |
■プログラム 概要 |
9:30より受付開始 (コンベンションセンター1F) 10:00〜12:00 分科会(基礎講座、実験とCAE(講義)) 12:50〜13:30 分科会(一般講演、実験とCAE(実験)) 15:50〜16:10 特別講演 16:10〜17:10 基調講演 17:30〜19:30 交流会(工学部生協食堂) 時間割詳細は、こちらを参照ください。 お申し込みはこちらからお願いします。 |
■内容 | 基調講演 ・ 特別講演 |
基調講演:地球環境フロンティア研究センター グループリーダー 佐久間 弘文 様
(16:10−17:10) 「地球シミュレーター 壮大なCFDの世界 全球大気・海洋シミュレーションの最前線とその歴史 − シミュレーションでここまで解ける −」 地球シミュレーター(ES)は、1990年代のスパコンの千倍の計算性能を持つマシーンとして地球環境科学推進の目玉として導入され、この3年の間に地球科学をはじめとする多くの分野で、今まで不可能だった計算を可能にすると共に次世代モデリングへの道を拓く等の重要な役割も果たしつつある。今回の講演では、かなり以前よりすでに学界に存在していた広い意味での“地球シミュレーター計画”に簡単に触れる事により、まずその歴史を振り返りつつ現在に至るまでの主な技術的困難とそれに対するブレークスルーの幾つかを紹介しつつ、最後に最近の成果として、 ESで得られた高分解能、高精度のシミュレーションとそれから得られた学術上の成果を2,3「全球大気・海洋シミュレーションの最前線」として報告する。 |
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特別講演:大阪大学大学院工学研究科 助教授 大塚 敏之 様
(15:50−16:10) 「大阪大学機械工学専攻におけるPBL教育の取組について」 大阪大学工学部応用理工学科機械工学科目では,3年次学生に対して、Project-Based Learning(PBL)の手法を取り入れた新しい形態の設計教育「設計プロジェクト入門」を2001年度より実施しています。本科目の内容は,何らかの共通課題を設定したうえで、数名のチームにより,問題理解・概念設計・詳細設計>・製作・評価・再設計・再製作・試験・事後分析からなる一連の過程を14回(週2回、7週)の授業の中で段階的かつ競争的に実施させるというものです。この新たな教育の取組に対して、2004年度日本機械学会教育賞を受賞しました。講演では、この取組について紹介いたします。 |
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<CAEによる設計革新分科会> 今回は、CAEを導入推進する上で大変参考になる事例をご紹介します。 | |
講習会 1 株式会社ダイキン空調技術研究所 劉 継紅 様 (10:00−11:00) 「CAE解析のための力学基礎 − 連続体力学のすすめ −」 構造解析と流体解析の基礎となる力学の基本的な知識なしで、CAE解析を行っていませんか? どんなに優れた野球選手であっても必ずバッティングのような基本的な練習をするのと同じように、CAE解析には基本である力学の概念や方法の理解が不可欠です。 そこで、固体力学(構造解析)、流体力学(流体解析)に共通する非常に重要な概念である「連続体力学」の基礎を、身近な力学現象の話を交えながら分かり易く説明したいと思います。 この講座を通じて、力学、そしてCAE解析に対する理解をぐんと深めて頂きたいと思います。 ※資料は「会員のページ」に掲載しています(資料No.50)。事前にダウンロードして持参して下さい。 講習会 2 ローム株式会社 山崎 慎太郎 様(11:00−12:00) 「FEM基礎講座」 CAE解析で用いられているFEMは、基礎的な知識無しに利用すると、重大なトラブルの原因となる可能性がある。また、実験との比較においても、闇雲に計算しても無駄に時間を費やすのみである。そこで、極めて基礎的な内容ではあるが、 を利用するうえで必要な理論を解説する。 ※資料は「会員のページ」に掲載しています(資料No.48)。事前にダウンロードして持参して下さい。 |
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ご講演 1 三菱電機株式会社 遠田 治正 様(12:50−13:50) 「設計段階でのCAE解析 − いわゆるCAE解析とどこが違うか? −」 設計者の創造性をふんだんに盛り込むことのできる、開発要素の強い設計においては、 CAEを利用しての解析内容も、解析の専門家が行うものとは異なってくる。 講演者はハワイのマウナケア山頂に設置の大型望遠鏡「すばる」の開発段階に参画したが、この時の体験によって、開発段階でのCAEのあり方が体得でき、設計段階でCAEを適用するためのノウハウの蓄積につながり、ひいてはその後全社的な 利用普及のミッションを担ったことから、当社における設計部門でのCAEの利用普及にも結びついている。 ここでは、「すばる」の構造の開発を交え、設計段階に要求されるCAEの役割について明確化し、この段階でのCAEが普及につながるためのノウハウについて紹介する。 |
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ご講演 2 コニカミノルタテクノロジーセンター株式会社 高田 久 様 (13:50−14:50) 「コニカミノルタにおけるシミュレーション技術の有効活用 − 研究・開発・設計における実践ツールとして −」 研究・開発・設計の各ステージで、開発効率向上/設計品質確保の重要性は益々高まってきている。これらを解決する一手法として、シミュレーション技術がある。当社でどのようにシミュレーション技術を活用しているかを紹介する。 |
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ご講演 3 エムエスシーソフトウェアー株式会社 松田 和弘 様
(14:50−15:30) 「アウトソーシングは役に立つ?役に立たない?」 私自身がFEM解析に関するコンサルティング業務を担当していますが、いわゆる”丸投げ”的アウトソーシングではいい”答え”は出せないと思っていまして、ビジネスパートナーとしてお客様といっしょに問題を解決するという気持ちが大切だと思っています。 仕事柄お客様の情報を扱っていますので具体的な事例はお話し出来ませんが、仕事を受ける側の正直な気持ちやお客様と相談しながら内容を詰めていく時の苦労話などをお伝えしようと思っています。 何か悩み事が出てきてアウトソーシングを考えてみようかなって思った時の参考になれば幸いです。 |
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<熱流体解析分科会> 今回は、熱流体解析をこれから始める方に大変参考になる内容です。 | |
講習会 東北大学学際科学国際高等研究センター 助教授 川野 聡恭 様 (10:00−12:00) 「熱流体力学基礎講座」 これから熱流体解析に取り組もうと考えられている技術者の皆さんに、大学の専門家より基礎を優しく教えて頂きます。流体力学は難しいとお考えになっている方は、ぜひ受講頂いて実務への熱流体解析の適用に向けて意欲を掻き立てて下さい。大学での難しい授業ではなく、これから流体解析に取り組む意欲の有る方でしたら、どなたでも理解して頂ける講義です。 |
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ご講演 1 (12:50−13:35) 「最新ソフトでの解析事例の紹介」 熱流体解析分野のソフトベンダー3社(株式会社ソフトウェアクレイドル、株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン、フルーエント・アジアパシフィック株式会社)による解析事例の紹介です。最新の解析ソフトを最高の技術レベルで使いこなすと、ここまでの熱流体解析が実行できることを実感して下さい。 |
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ご講演 2 ダイハツ工業株式会社 池田 和外 様
(13:35−15:00) 「熱流体解析の導入に向けて − 初心者へのアドバイス −」 熱流体解析を実務に適用するのに必要な解析ノウハウ、ソフト選択の参考となる各種市販ソフトの特徴等について、これから熱流体解析に取り組まれる初心者の方に有益なアドバイスを頂きます。講師は企業内での 活用に長年取り組まれており、熱流体解析についての幅広知識、経験をお持ちですので、これから熱流体解析を実務に適用していく技術者の方々には参考となる情報を入手して頂けます。 |
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ご講演 3 日本アイ・ビー・エム株式会社 大月 哲史 様
(15:00−15:30)
「最新ハードウェア動向の紹介」 熱流体解析はCAE分野の中でも強力なコンピュータパワーが要求されていますので、今後熱流体解析に取り組まれる方はもちろん、現在取り組んでおられる方にも参考となるコンピュータハードウェアの最新技術動向をご紹介します。 ※なお、第19回で開催予定の「CFD体験講習会」の説明会も併せて行います。 |
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<実験とCAE分科会> | |
講習会 株式会社共和電業 様 (10:00−15:00) (定員30名) 「片持ち梁の静歪み測定とCAE」 ■講習 1.ひずみゲージの基礎 2.ひずみゲージのセンサへの応用 ■実習 片持ち梁の表面ひずみの測定を、参加者の方にそれぞれ行っていただきます。 ひとりにひとつの試験片が用意されます。試験片にゲージを貼り、ひずみ測定を行っていただきます。 ■実験データの後処理等 測定したデータより、応力等の計算を行い、CAEを含む論理計算との比較を行います。 また、測定したデータより、目的のデータを効率的・効果的に抽出するソフトウェアの紹介も行います。 (ソフトウェアの詳細については、こちらのURLをご参考ください。) http://www.kyowa-ei.co.jp/diadem/index.html ※備考:試験片の準備の都合上、定員は30名となります。 事前申込を必ずお願いします。申込み後、キャンセルされる場合もご連絡をお願いします。 CAEソフトウェアを使用していても、ひずみゲージを貼って測定をされたことがない方、ぜひご参加ください。 CAEの結果が実験とあわないという課題に対応するための第1歩として、まず、実験を経験することをお奨めします。 |
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<研究会> | |
「CATIA解析機能研究会」 座長 : 株式会社 島津製作所 殿本 誠二 様 (10:00−12:00) (定員30名、参加前提条件:CAE懇話会個人会員であること) CATIAの解析は本当に使い易い! しかし、当然ながらパーフェクトではない! 「所詮はこんなもん」と線を引いた上で、「こんな使い方もある」、「こんな機能改善を要求したい」等々、相互情報共有をはかりたいと思います。 |
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デモ展示および資料展示 | |
CAEソフトウェア デモ展示(12:00−15:50) CAE懇話会の団体会員のデモ展示および資料展示をご覧いただけます。 ■デモ展示予定会社:(申込み順、敬称略) インターメッシュジャパン株式会社 株式会社ウェーブフロント 計測エンジニアリングシステム株式会社 サイバネットシステム株式会社 フルーエント・アジアパシフィック株式会社 株式会社ヴァイナス ■資料展示予定会社:(申込み順、敬称略) 株式会社デンソーアイテック PTCジャパン株式会社 株式会社ロバスト・エンジニアリング 株式会社 トランスウッズ 株式会社ソフトウェアクレイドル デジタルソリューション株式会社 |
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交流会 | |
交流会(17:30−19:30) パネルディスカッション (工学部生協食堂) |
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■時間割 | こちらを参照ください。
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■参加費用 | ■CAE懇話会個人会員(正会員、賛助会員) ・一般:2000円 ・学生/院生:1000円 ■CAE懇話会個人会員でない方 ・一般:3000円 ・学生/院生:2000円 ※参加費用は参加されるコースに関係なくいずれも上記の費用となります。 参加費用は当日会場受付でもお支払いいただけますが、請求書による振込みを希望される場合は、 事務局まで事前にご連絡ください。 個人会員へのお申込みはこちらより承ります。 ☆CAE懇話会個人会員への登録は、前日までにお願いします。 ☆個人会員の年会費は、振込みでお願いします。当日受付ではお支払いいただけませんのでご了承ください。 |
■参加申込 | ホームページでの受付は締め切りましたが、ご参加を希望されるかたは、当日会場受付に直接お越しください。 |
■備考 |
内容については、変更される場合があります。 最新情報は本ページでご確認ください。 暑い季節ですので、クールビズでいきましょう! |