2007年8月22日更新
第23回関西CAE懇話会
■テーマ  「ものづくりと流動解析」
■年間
 テーマ
 ものづくりとCAE-次世代への展望
■日時 2007年8月10日(金) 10:00−20:00
■場所 兵庫県民会館 (神戸市中央区下山手通4−16−3)
http://www.hyogo-arts.or.jp/arts/kai.htm
(9Fけんみんホール、および9F、10Fの会議室を使用)
会場への行き方
■受付 9:30〜 9Fけんみんホール前
■プログラム 概要
●基調講演(17:00−18:30)
●技術講座(13:00−15:00)
●実験とCAE(流体編)(10:00−16:30)
●設計革新分科会
   + 熱流体分科会 (10:00−16:30)
●技術情報(10:00−16:10)
●資料展示
●交流会 (18:40−20:00)
時間割詳細
  
■内容 <基調講演>
基調講演(17:00−18:30) けんみんホール(9階)
「21世紀の物創りとこれからの技術者に必要な技術力」
国土交通省所管 技術研究組合 
   走行支援道路システム開発機構(AHS) 元常務理事・研究所長
   モーションコントロール技術研究所 (MCTi) 大川 進 様


講演者紹介:
大川様は自動車の物創りを長く経験され、自動車の非定常運動解析の試み、パワートレイン・懸架系連成の非線形振動:パワーホップの解析、 制動装置の 熱変形に起因したフロントボデーの自励振動問題、非線形振動による操舵系 ナックルアーム破断問題、などを各種の手に入る装置で検証実験を行なった 経験や自動車のモーションコントロール技術等をお持ちです。講演ではそれら の内容を興味深くお話していただけます。講演内容は上記を中心に、次世代 技術者に必要な技術力・人間力などの所感を話していただけます。 大川様の 最近の著作は日経Automotive Technologyに連載講座で 「制御技術者はチームで学べ」が連載されております。
事前配布資料:
大川様のご講演の最後にQ&Aの時間を取ります。
その時間を有効に活用していただく為に当日の講演概要事前配布資料を準備して頂きました。
当日の質問内容をお考え頂く参考資料としてお使いください。
受講申込者には追ってパスワードをご連絡します。
<技術講座>
「失敗に学ぶ構造設計」 (13:00−15:00) 会議室903
三造試験センター(TRC)         岸 正彦 様
   講師の岸 正彦様は、三井造船における30年にわたる解析実務経験を基に下記ハンドブックをまとめられました。これは1983年に出版された「機械のための有限要素法 入門(川井忠彦共編、オーム社)の改訂版とも言える著書ですが、筆者の長年の社内外における講習会や、設計現場や研究開発部門における解析の経験を反映したものであり、より実務者向きのものとして活用されています。

 本講座では、下記テキストを使用します。本テキストからいくつかの実務に基づいた構造設計の事例をお話していただきます。

 テキスト:「構造解析のための有限要素法実践ハンドブック」(森北出版)
    http://www.morikita.co.jp/mokuji/9179.html

 講師の豊富な経験と技術、それを技術者の方々に伝えようとする熱意を、短時間で受講者のみなさんに理解していただくことは難しいかもしれません。そこで、解析塾のコースとして今後開講する計画をたてています。
 このコースは、本テキストをじっくり学習するなかで、より実践向きの有限要素法の適用について、習得することを目的としています。
事前配布資料:
本コースの講習会資料です。
ご案内ページには配布できる範囲の資料を掲載しています。
受講申込者には追ってパスワードをご連絡します。
<実験とCAE(流体編)>
原則として、午前午後通しての受講をお願いします。 講演2,3のみの受講はご遠慮下さい。
講演1(10:00−12:00) 会議室「鶴」(7階)
熱流体解析実験(理論、実験準備)

講演2(13:00−15:00) 会議室「鶴」(7階)
熱流体解析実験(実験、計測、手計算)

講演3(15:30−16:30) 会議室「鶴」(7階)
熱流体解析実験
(設計者向け流体解析ソフトによる検証)

沖電気工業株式会社     国峯 尚樹 様
島根県産業技術センター  小松原 聡 様
島根県産業技術センター  福田 健一 様
富士ブレイントラスト株式会社  新貝 様
株式会社 構造計画研究所 飯嶋 保男 様
 
  • 温度を測定することで流体(ここでは空気)の効果を実感していただきます。
  • 実験は5人/組で6組30名を予定しています。
  • 自然対流組と強制流組に分け、かつそれぞれの組で違った課題を設定したいと考えています。 詳細は決まり次第HPにアップしていきますので、週一回くらいHPのチェックを お願いします。
  • 概要は、簡単な筐体にヒーター、ファン、開口部を組み合わせ、金属板の温度を測定します。
  • 事前に実験キットの構成をアップする予定なので、手持ちの熱流体解析ソフトで温度予測などを してきていただくことを希望します。
  • 申込時に自然対流組/強制流組のどちらかを、申し込みフォームにて選択して下さい。(申し込み状況によりご希望にそえない場合があります。)
※連絡事項:受講の際には、電卓をご持参ください。
事前配布資料:
本コースの資料です。
受講申込者には追ってパスワードをご連絡します。
 ・実験機材概要.ppt、   ・空気層と供試体.x_t
 ・ヒートシンク.x_t、     ・ヒートパイプ.x_t
追加資料です。(8月7日掲載)
ダウンロード用パスワードは、上記資料と同じです。
 ・グループ実験テキスト_1.pdf
実験結果の資料です。(8月22日掲載
ダウンロード用パスワードは、上記資料と同じです。
 ・ヒートパイプ.pdf
 ・実験結果.pdf
<設計革新分科会+熱流体分科会>
樹脂流動解析入門 福の間(10階)
 本分科会では、「樹脂流動解析ソフトのご紹介」「ユーザー活用事例紹介」
「特別講演:樹脂流動解析技術の最新動向」の3つの枠に分け、樹脂流動解析
についての理解を深めて行きたいと思います。

午前の部(10:00−12:00) 
「樹脂流動解析ソフト紹介」
・株式会社 富士通九州システムエンジニアリング 佐々木 学 様
「Moldflow Plastics Advisers(MPA)の紹介と有効活用について」
  MPAは設計者を対象とした樹脂流動解析ソフトウェアです。
本製品は、設計者が必要とする「複数の設計案を、簡単な操作により素早く評価」できることに主眼を置き製品化されたソフトウェアです。特長として、3次元ソリッドベース、約7500種の豊富な樹脂ライブラリ標準搭載、自動レポート作成機能、コスト計算機能など設計者を支援する機能が搭載されております。
・東レエンジニアリング株式会社       綾野 裕 様 
「開発リードタイムを短縮できる射出成形CAEソフトウェアとは」
  高成長が続く射出成形CAEソフト市場は、新興のソフトウェアも登場し、活況を呈しています。その中で東レグループが、その樹脂メーカーとしての知見を活かして開発した3D TIMONシリーズは、日本の有力企業に数多く採用されています。これらの御客様の声を反映させた3D TIMONは、開発/設計ツールとして活用され、成果を挙げています。
今回は、射出成形CAEソフトウェアを実務で活用するための要件と勘どころを紹介します。」
・株式会社プラメディア 齋藤 圭一 様
「プラメディアの樹脂流動解析製品のご紹介」
  プラメディアでは、射出、ブロー、押出、エレクトロニクス実装CAEなどあらゆる樹脂の成形法や利用に対応したプログラムのラインアップを揃えています。各プログラムの概要と事例をご紹介いたします。
・株式会社テラバイト 辻 和志 様
「すべての人に樹脂流動解析を〜Simpoe-Mold(シンポーモールド)」
  「すべての人に樹脂流動解析を!」を合言葉に、欧州で数々のアワード受賞に輝いた樹脂流動解析ソフトの日本語版です。
 特徴:@普通に手が届く価格(買取価格120万円〜680万円)、
       A容易な操作と高いCAD親和性
        B5,000の樹脂ライブラリ、
        C豊富なモデリング機能(充填、保圧、金型冷却管、そり変形)。


午後の部(13:00−15:00) 
「ユーザー活用事例紹介」
樹脂成形機の製造も手がける(株)日本製鋼所さま、およびプラスチック光学素子製造メーカーのナルックス株式会社さまより、樹脂流動解析を用いた事例を紹介します。
・株式会社日本製鋼所  富山 秀樹 様
「樹脂流動解析を用いた流動挙動解明と成形機の開発」
  押出成形を中心に、社内で実施している樹脂流動解析の事例を報告します。
ソフトウェアは市販のものと自社開発のものを使い分けていますが、場合によりそれらをリンクさせた複合解析も実施しています。今回は目的に合わせた解析と評価手法について数例をご紹介します。
・ナルックス株式会社 様


特別講演(15:30−16:30)
「樹脂流動解析技術の現状とこれから」
住友化学株式会社 東川 芳晃 様
  樹脂流動解析に関しての歴史と現状、今後の技術動向や期待することなどについての講演です。
<技術情報>
技術情報(1)(10:00−12:00)
 @10:00−10:40
  株式会社ウェーブフロント 宮川 哲 様
   「大規模輻射伝熱解析ソフトウェア・RadThermのご紹介」 
 
   RadThermは、大規模なモデルの輻射伝熱解析を高速に計算可能なソフトウェアです。自動車のアンダーフード、アンダーボディー車室内の輻射伝熱解析および車室内の快適性評価等の実機形状の大規模モデルに多くの適用事例があります。
事前配布
資料:
本講演の資料です。
受講申込者には追ってパスワードをご連絡します。
  株式会社ウェーブフロント 丸山 誠也 様
   「ポンプ流体特性解析ソフトウェア・PumpLinxのご紹介」
  PumpLinxは、様々な型式のポンプ内の流体の過渡特性(キャビテーション、負荷、圧力、トルク、流速等)を計算するためのエンジニアリング・デザインツールです。
事前配布
資料:
本講演の資料です。
受講申込者には追ってパスワードをご連絡します。

 A10:40-11:20
  株式会社 シーディー・アダプコ・ジャパン 営業部 林原 毅 様
   「設計者向けCAE展開を加速させる新システムご紹介」
  昨今、設計者向けに開発されたCAEツールを採用する企業が急速に増えています。しかし設計者自身が実務レベルで解析業務を実行する為には、様々な課題があります。
これらの課題解決をご提案すべく、今回ご紹介する新システム「EASA」は、解析エンジニアが培ったノウハウを簡単に設計プロセスに組み込めるだけでなく、CAEツールの統合、結果データの共有・管理を強力に支援します。
事前配布
資料:
本講演の資料です。配布できる範囲の資料を掲載しています。
受講申込者には追ってパスワードをご連絡します。

 B11:20-12:00
  アルテアエンジニアリング株式会社
   「バッチ処理による解析業務の効率化」
  Altair Batch Mesherおよびマクロプログラムにより、メッシュ作成業務の標準化・効率化をご紹介します。


技術情報(2)(13:00−15:00)
 C13:00-13:40
  株式会社 アドバンストテクノロジー CAE技術部部長 工学博士 宋 海煥 様
   「新発想、大規模アセンブリ対応プリポストシステムSimLabの紹介」
  将来、コンピューターハード、ソフトの向上により、より複雑な実モデルの検証が可能になってくるだろう。そのため、正確で高精度なメッシュ生成技術が求められてくる。そこでSimLabを紹介したい。残念なことに、現在のメッシャーは、CADをニュートラル変換した後メッシュ生成するため時間が掛かり正確さに不安が残る。SimLabはメジャーなCADとダイレクトリンクをかけることで、CADのデータ変換やクリーンアップがいらない。簡単に言えば、CADのジオメトリのままFEモデリングができるというわけだ。SimLabのメッシャー技術について適用事例を紹介する。
事前配布
資料:
本講演の資料です。
受講申込者には追ってパスワードをご連絡します。

D13:40-14:20
  エンジニアス・ジャパン株式会社 工藤 啓治 様
   「解析エンジニアのノウハウを反映した設計者へのCAE展開」
  解析エンジニアが作成したノウハウが必要な解析業務の自動化システムを設計者に展開する。また、解析エンジニアが新しいプロジェクトに取り組む際、数多くの設計パラメータの設定、更新をより短時間で行いたい。などの悩みを、iSIGHT-FDの自動化・統合化の機能、アプリケーションとのダイレクトインターフェイス(コンポーネント)を使って解決する方法など、設計者への展開を視野に入れた、自動化・統合化・最適化ツールとしての有用性をご紹介いたします。

 E14:20-15:00
  株式会社ヴァイナス 山本 幸広 様
   「メッシュモーフィング技術を活用した最適設計の効率化」
   解析メッシュ生成は熟練技術と多くの時間を必要とします。数多くのケーススタディが必要なCFDによる設計検討の場では、 形状ごとのCADデータ作成とメッシュ生成の工数が膨大になることがネックとなっていました。しかし、解析メッシュをCADに 戻ることなく直接変更できるメッシュモーフィング技術により、CFDによる開発業務は大幅に効率化されました。メッシュモ ーフィング&最適設計支援システムSCULPTORを活用した最適設計により、性能向上や工数縮減につなげた事例をご紹介します。

技術情報(3)(15:30−16:10)
 F15:30-16:10
  株式会社テクノスター 立石 勝 様
 「あるユーザー様の課題。そして我々の挑戦。」
− テクノスター開発室から。最新CAE技術へのチャレンジ成果! −

  テクノスター社開発室で、日々進化をとげる「TSV-PRE,POST,VIEWER,DESIGNER」。
私どものTSV-Solutionsは、製造業の製品開発力強化に大きく貢献するべく最新技術の課題へ、チャレンジを続けています。
日本からCAE世界標準を目指し、現在の開発状況とその成果を発表します。
<デモ&資料展示>
デモ展示 (11:30−15:30) 
CAE懇話会の団体会員の資料展示をご覧いただけます。

●展示予定会社:(申込み順、敬称略)
<デモ&資料展示>
   株式会社 テラバイト
   東レエンジニアリング株式会社
   株式会社 富士通九州システムエンジニアリング
   株式会社 プラメディア
<資料展示>
   株式会社 ウェーブフロント
   株式会社 シーディー・アダプコ・ジャパン
   株式会社 アドバンストテクノロジー
   アルテアエンジニアリング株式会社
   株式会社 ヴァイナス
   エンジニアス・ジャパン株式会社
   株式会社 テクノスター
   株式会社 エヌ・エス・ティ
   
<交流会>
交流会 (18:40−20:00) 福の間(10階)   
■時間割 こちらを参照ください。    
■参加費用 ●CAE懇話会個人会員(正会員、賛助会員)
   ・一般:2000円
   ・学生/院生:1000円
●CAE懇話会個人会員でない方
   ・一般:3000円
   ・学生/院生:1000円
※参加費用は参加されるコースに関係なくいずれも上記の費用となります。
  参加費用は当日会場受付でもお支払いいただけますが、請求書による振込みを希望される場合は、事務局まで事前にご連絡ください。   
 個人会員へのお申込みはこちらより承ります。
 ☆CAE懇話会個人会員への登録は、前日までにお願いします。
 ☆個人会員の年会費は、当日受付にてお支払いただけます。
  
■参加申込 WEBからのお申し込みは締め切りました。
参加を希望される場合は、当日の会場受付まで直接お越し下さい。
■備考 内容については、変更される場合があります。
最新情報は本ページでご確認ください。