●基調講演 (15:30〜16:30) |
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「カルチュラル・コンピューティング」 日本文化というテクノロジー |
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京都大学 土佐 尚子 様 (土佐先生のご紹介) |
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未来のコンピュータの不可欠なコミュニケーション能力である、定量化できなかった個人の感情・意識・民族性・物語性といった人々に内属する文化の本質を表現し、文化の精神に触れるインターフェースを研究しています。文化には、固有のまたは共通の形式があります。人間が歴史の中で行為や文法などの形で蓄えてきたものをモデル化し、ITを用いてインタラクティブな表現、文化理解体験をする方法を、「カルチュラル・コンピューティング」と定義します。特に日本文化のコンピューティングに注目し、ほとんどコンピューティングの対象となって来なかった(1)日本の移ろいやすい気象・自然風土「もののあわれ」などの無常思想、「わび、さび」などの美意識
(2)日本文化とアジア文化との関係性 (3)神仏習合を根底とした文化構造 (4)和歌、俳譜や能などの日本語独特の特性
(5)日本的意匠(紋、織、色、型、能、歌舞伎)を研究しています。
こうした「カルチュラル・コンピューティング」の概念を提示し、未来のコンピュータのコミュニケーション能力に欠かせない、人間の感情・意識・記憶の違いを反映させるコンピューティングの方法を説明します。
土佐先生の著書:「カルチュラル・コンピューティング」
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●特別講演 (13:00〜15:00) |
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●実験とCAE (10:00〜15:30) |
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「強制変形による歪測定」 |
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(株)ジーエス・ユアサ コーポレーション 研究開発センター 吉田 豊 様 協力:フォトロン奥田様(高速度カメラ)、ソリッドワークス大沢様(解析) |
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鉄橋模型(添付写真は変形状態)を強制的に変形、歪みゲージの信号を高速度カメラに連動させ、信号と映像を同時に追いかけます。
ひずみゲージを5箇所(測定したい箇所)に貼り付け、5チャンネル同時に高速度カメラに入力、映像と信号を同期させます。
解析としては弾塑性解析になると思います。
支持の違いにより、変形も変わることが私自身の解析結果から分かりました。
参考のため2種類の画像(ハーフモデルでの計算)を紹介します。参加者の皆さんもぜひ事前に解析していただき、
ひずみゲージの貼り付け箇所を心づもりしておいてください。
※募集定員 25名(5名ひと組で取り組んでいただきます) 、予約制(立ち見はフリー)
試験片の写真
鉄橋模型 支持方法1 支持方法2
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●技術講座 (10:00 〜 15:30) |
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「設計検討ってどないすんねん!!〜CAEを有効活用するための材料力学の基礎〜」
(10:00-12:00,13:00-14:00) |
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オムロン(株) 岡田 浩 様
ダイキン工業(株) 出口 良平 様 |
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2011年2月〜3月に実施予定の解析塾「(仮)設計検討ってどないすんねん!! 〜CAEを活用した機械設計」に先立ち、同講座の概要紹介とともに、CAE活用の意義、CAEを活用するために必要な材料力学の座学を行います。
予定カリキュラム:
1.CAEを活用する意義 (10:00〜10:30)
2.CAEを有効活用するための材料力学 (10:30〜11:30)
3.CAE解析上の注意点と結果の見方
・CAE設定上の注意点 (11:30〜12:00)
・CAE解析結果の評価法 (13:00〜13:30)
4.解析塾の概要紹介
構造解析編、放熱設計編、樹脂成形編 (13:30〜14:00)
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資料: |
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「電子回路シミュレータ『SPICE』をもっと知ろう!!」
(14:00 〜 15:00) |
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加藤 博二 様 |
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EMIシミュレータや熱流体ソフトの充実により、試作レス、フロントヘビー開発の機運は高まってきつつある。
しかし、これらのソフトは当然のことながら電圧・電流波形や損失を入力しないと結果を求めることができないが、この場合、どのようなデーターを入れてやるのが最も適しているのでしょうか?
検討初期・開発初期においては実機は存在していないのだから当然、仮空のデーターになるわけであるが
・新規設計なのに過去の波形?
・開発が遅れても正確を期するために実機データー?
・それとも山勘?
開発初期段階で信頼性の高い電圧・電流波形はどれなのでしょう?
一番はやはり回路シミュレータの波形ではないでしょうか?
回路シミュレータといえば昔から"SPICE"なのですが、最近は図面CADやプリント基板CADの方に主眼をおかれ、『とにかく回路図さえ書ければ簡単に使えますよ』のセールストークで導入してデッドロックに乗り上げ、
・おまけ扱いの貧弱な解析サポート力に嘆き、さらには、
・回路の機密保持のためユーザー会のような公開ができず、従って、
・諸先輩方の有益なアドバイスも得られず、解決に苦労された方はいませんでしょうか?
結局はベンダーにも充分な相談ができず、挙句のはてに放置されている方もおられるのではないでしょうか?
フリーソフトや各種解説本が充実してきた今回は、できる機能の紹介や操作の説明ではなく、非線形動解析で陥り易いデッドロックの説明や、それらに乗り上げないことに注力し、Spice内部の動作、落とし穴、デッドロックに乗り上げた場合の対処方法を簡単な事象を例にして説明します。
そして それらを踏まえた上で、回路設計に使える有効な機能について例を挙げて説明を行います。
注)本講座はAutoMotive SPIC(d)Eとは何の関係もありません。
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資料: |