第43回関西CAE懇話会 |
テーマ |
「自動車業界におけるCAEの現状と今後の展望」
|
日時 |
2015年11月20日(金)10:00〜19:30 |
場所 |
大阪大学 豊中キャンパス 大阪大学会館
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-13
■アクセス (阪急石橋駅から徒歩15分、大阪モノレール柴原駅から徒歩15分)
|
受付 |
9:30受付開始 |
基調講演、 招待講演、技術講演、団体会員講演
|
基調
講演 |
「自動車搭載用FRP部品の設計評価技術」 |
講師 |
京都工芸繊維大学 准教授 横山 敦士 氏 |
時間 |
15:30〜16:30 |
概要 |
軽量化を目指して自動車の構造部品に対して繊維強化複合材料(FRP)を用いる動きが進んでいる。従来の金属材料と比較して基本的に不均質材料であるFRPはその挙動、特に破壊挙動に特徴的な現象を呈するためその設計には特別な配慮が必要となる。本講演では衝突エネルギ吸収部材であるクラッシュボックス対象として繊維強化複合材料を用いて作成することにより軽量かつ高エネルギ吸収性を有する部品を作成した。その衝突時に付加される圧縮荷重により圧壊する過程を詳細に検討することにより、そのエネルギ吸収メカニズムの把握をおこない、その現象を表現するシミュレーションモデルの開発を行ってきた一連の検討結果について紹介する。 |
招待
講演 |
「計算流体力学(CFD)の現状と今後」 |
講師 |
大阪大学大学院 工学研究科 教授 梶島 岳夫 氏 |
時間 |
16:40〜17:40 |
概要 |
CFDで用いられる計算格子(セル)は、直交格子から物体適合の一般曲線座標あるいは非構造格子へと、複雑な境界形状を有する流れ場への適応性を増してきた。一方、固定直交格子が再び注目され、より複雑な形状、移動やトポロジー変化を扱うためのさまざまな方法が提案されている。
その代表例として埋め込み境界法がある。ここでは、当研究室で開発した方法を中心として、混相流および熱伝達への適用例を含めて概説する。また、吉林大学(長春)で開催された第1回汽車空気動力学セミナーに参加する機会があったので、この分野における中国の状況も紹介したい。 |
技術
講演 |
「プラスチック自動車部品の流動解析の現状と今後の技術動向」 |
講師 |
東レエンジニアリング株式会社 中野 亮 氏 |
時間 |
12:30〜13:10 |
概要 |
CO2排出・燃費規制への対応のため軽量化へ向けて樹脂の活用が広がる自動車部品について樹脂成形解析の現状と今後の動向を以下のとおり報告する。
1)カーボン長繊維、連続繊維など複合材料について異方性を活かした製品設計へつなげるため射出成形やスタンピング成形など成形プロセスのシミュレーションを行い、繊維の配向分布状態から強度剛性を予測する手法。
2)樹脂成形過程で生じる残留応力に起因する成形後の塗装変形、アニール変形、サー
マルショック試験時の割れなどに対応する粘弾性解析技術。
3)加飾フィルムの腑形、3Dプリンタによる3D冷却回路設計など、新規CAE技術の展開。 |
「”Virtual Engineering”駆使の新しい「設計・開発・ものづくり」 」 |
講師 |
株式会社本田技術研究所 内田 孝尚 氏 |
時間 |
13:10〜14:10 |
概要 |
距離/時間/要素を同一の場」で検討できるVE(Virtual Engineering) /VR(Virtual Reality)が注目を集め、加速展開がはじまっている。「3D
/Digital/IT駆使の設計・ものづくり」時代になり,高い創造性を生かした設計を行うことの出来る環境となった今日、CAE駆使の創造設計(Creative
Design with CAE)とそれらを効果的に活用するVEの動向を説明する。 |
「SKYACTIVEエンジンの性能開発に活用したCAE」 |
講師 |
マツダ株式会社 横畑 英明 氏 |
時間 |
14:30〜15:30 |
概要 |
マツダは2011年以降、SKYACTIVテクノロジーを採用した 高効率のガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを 相次いで開発し、市場に投入した。
今までにない技術を投入したエンジンであり、 市場でも高く評価していただいている。
これらのエンジンの性能開発は、スパコンを活用した 大規模CAEの活用無しでは不可能であった。
こうしたCAEをフル活用した開発の概要および 今後の開発に向けた取り組みについて紹介する。 |
団体会員講演 |
技術
講演 |
「CFRPの振動減衰評価におけるシミュレーション技術の適用」 |
講師 |
サイバネットシステム株式会社 三宅 智夫 氏 |
時間 |
10:00〜10:30 |
概要 |
自動車に対する環境規制が強化される中、軽量かつ高強度な特性を持つCFRPが注目され、量産型自動車への採用も本格化しています。
CFRPのような複合材料は繊維配向の影響により異方性を持つため材料特性を把握することが重要になります。近年、複合材製品の商品開発においてシミュレーション技術の活用が期待され、有限要素解析による強度評価だけでなく振動特性を把握するよう求められます。そこで、本セッションでは均質化手法を用いたCFRPの減衰評価技術について事例を交えてご紹介します。 |
「PowerFLOWを用いたシミュレーション主導による設計」」 |
講師 |
エクサ・ジャパン株式会社 石川 和仁 氏 |
時間 |
10:00-10:30 |
概要 |
エクサ・ジャパンではSimulation-Driven Design(シミュレーション主導による設計)を目指して、PowerFLOWによる車両性能評価の為の流体シミュレーション技術を自動車メーカー各社に提供しています。
PowerFLOWによる空力・騒音・熱マネージメントシミュレーションを用いた実際の開発事例と最新のアプリケーションをご紹介します。 |
「テクノスターから見た自動車CAEの現状と今後の動向」 |
講師 |
株式会社テクノスター 吉村 昇一 氏 |
時間 |
10:30-11:00 |
概要 |
弊社が開発したCAEソフト(TSV)はこれまで自動車メーカー各社で御愛用頂いていますが、年を追うごとに要求される機能も少しずつ変化して来ました。ここではCAEソフトを開発している弊社から見た年代別の変遷を御説明すると同時に、今後の展望についても述べさせていただきます。また自動車業界のご要望にお応えする為に弊社が開発を進めて来たJupiterシステムについても御紹介させて頂きます。 |
「COMSOLを用いた燃料電池の解析技術および事例紹介」 |
講師 |
計測エンジニアリングシステム株式会社 トン リチュ 氏 |
時間 |
10:30-11:00 |
概要 |
高性能燃料電池では自動車の高性能化を実現することを目標に様々な開発を推進しているが、電気化学、流体力学、熱力学などマチフィジックス現象が混在するため、開発が難しい。COMSOL
Multiphysicsは、有限要素法に基づいてマルチフィジックス連成計算を実現しており、高度な開発技術を提供してくれる。ここでは燃料電池における化学種の輸送、電荷の輸送、伝熱、流れ、また電極表面の反応によるアクティベーションおよび濃度分布による過電圧を解く方法を解説し、燃料電池のマルチフィジックス解析技術及びその適用例を紹介する。 |
「自動車業界における1DCAE」 |
講師 |
ニュートンワークス株式会社 田中 友和 氏 |
時間 |
11:00-11:30 |
概要 |
CAEは有限要素法や有限体積法、境界要素法など3次元空間上の数値解析を対象に発展してきた。
一方で産業界特に自動車産業では、油圧+機構など複数のCAE分野を含むアセンブリ、制御を含むアセンブリ、アセンブリ同士を組み合わせたシステムの性能評価の必要性が高まっている。またこれらは、静的な評価ではなく動的な評価が必要とされている。このため従来からの3DCAE手法は計算機リソース的に設計の実用に耐えられないケースが多く存在する。
ここではシステム解析の手法の一つである1DCAEの仕組みと、従来のCAE(3DCAE)との関係性について事例を交えて紹介する。またCAEツール同士の結合手法として注目されるFMI(Functional Mockup Interface)ついて触れる。 |
「STAR-CCM+とwave6を用いた流体振動音解析の手法と事例」 |
講師 |
株式会社CD-adapco 島池 航平 氏 、Arnaud Charpentier 氏 |
時間 |
11:00-11:30 |
概要 |
車両をはじめとした製品開発において、近年では騒音や振動性能評価の重要性は増大しています。その結果、開発において、熱流れだけでなく騒音までを含む設計要件を満たす必要は日に日に増しています。
CD-adapcoは、流れによる広帯域の周波数領域における騒音と振動の伝播予測のための精確な手法を提供する新製品「wave6」を開発いたしました。
本発表ではSTAR-CCM+とwave6を用いた流体振動騒音解析の例を紹介します。
例として、自動車の外部流れにより生成される内部騒音や、HVACシステムのように内部流れにより生成される外部騒音、またファンのように設備効果の影響を伴う回転機により生成される騒音が挙げられます。
STAR-CCM+とwave6の連携によるシームレスな解析手法により、流体振動騒音に対して、精確なシミュレーションの機会を提供することをお約束します。 |
資料 |
資料 |
サイバネットシステム株式会社 |
計測エンジニアリングシステム株式会社 |
株式会社テクノスター |
ニュートンワークス株式会社 |
実験とCAE |
実験とCAE |
「自然対流と強制流に挑戦」 |
時間 |
12:30〜16:30 |
講師 |
司会進行 全般 : オフィス YYL 吉田 豊 氏 |
協力 |
撮影 : フォトロン株式会社 奥田 準也 氏
解析 : ソリッドワークスジャパン株式会社 島村 知子 氏 |
募集人数 |
16名 |
内容 |
流体解析は非常に難しいものです。特に難しいのは自然対流です。
計算がどこまで合っているのか判断するのは、やはり実験をベースにするしかないと思っています。
自然対流はごくゆっくりした動き(の筈)ですが、それを撮影し何度も観察した上で解析ソフトで再現に挑戦したいと思います。。せっかくなのでどこからが強制流とみなせるのかも実験上での挑戦課題としましょう。 |
実験画像 |
400K非定常計算 風洞なし 棒なし
予備実験 |
交流会 |
交流会 |
パネルディスカッションと参加者の交流 |
時間 |
17:50〜19:30 |
パネルディスカッション |
時間 |
18:30〜19:15 |
テーマ |
"CAE技術の将来展望” |
司会 |
ダイキン情報システム株式会社 平野 徹 氏 |
パネリスト |
ご講演者(予定)
パネリストについては、変更になる場合もございます。 |
デモ
展示
|
CAE懇話会団体会員企業のデモ・資料展示コーナーを設けます。
最新の情報収集にお役立てください。 ■出展団体会員企業名(受付順、敬称略)
=受付中= |
<デモ展示> |
株式会社電通国際情報サービス 格子ボルツマン法ベース次世代CFDソフトウエア「XFlow」の紹介 |
株式会社テクノスター 国産CAEソフトJupiter-Designer、TSV-Pre, Post |
インターメッシュジャパン株式会社 Abaqus Unified FEA・SIMULIA 3DEXPERIENCE |
エクサ・ジャパン株式会社 トータルクラウドサービスExaCLOUD 他 |
SCSK株式会社 大規模構造解析ソフト「ADVENTURECluster」等 |
サイバネットシステム株式会社 マルチフィジックスCAEツール ANSYS |
公益財団法人計算科学振興財団 HPCのクラウド環境『FOCUSスパコン』の御案内を致します。 |
ニュートンワークス株式会社 マルチドメイン システムシミュレーションソフトSimulationXのご紹介 |
計測エンジニアリングシステム株式会社 汎用CAEソフトCOMSOL Multiphysics |
株式会社CD-adapco wave6 |
時間割 |
参照ください。 |
参加
費用 |
第43回関西CAE懇話会 参加費用
■CAE懇話会個人会員
・一般 :2000円(税込) ・学生会員 :無料
■CAE懇話会団体会員(正会員、賛助会員)の社員の方
・2000円(税込)
■CAE懇話会個人会員外
・一般 :3000円(税込) ・学生/院生: 1,000円
※参加費用は参加されるコースに関係なくいずれも上記の費用となります。 当日受付にてお支払いください
。
☆所属する企業・法人が団体会員様の場合、個人会員の参加費用が適用されます。
|
参加費用の請求書による振込みを希望される場合は、事前に
CAE懇話会事務局(jimukyoku10@cae21.org)までご連絡ください。会場での請求書支払申込はできません。 |
新規にCAE懇話会個人会員となって、個人会員としての参加を希望される場合には、11月13日(金)までに個人会員登録申請を行ってください。
すでに個人会員の方は、その必要はありません。 |
|
参加
申込 |
WEBでの事前申込みは終了しました。
当日、会場受付へお越し下さい。 |
備考 |
内容については、変更される場合があります。最新情報は本ページでご確認ください。 |