第59回関西CAE懇話会 |
テーマ |
ディープラーニングとCAE(第2回) 〜CAEとAIを融合した拡張CAEへ向けて〜 |
日時 |
2018年5月11日(金)10:15〜20:00 |
場所 |
大阪産業創造館 6階 会議室E, A&B
〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町1丁目4ー5
■アクセス
地下鉄本町駅から徒歩8分
地下鉄堺筋本町駅から徒歩5分
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受付 |
9:45受付開始 |
基調
講演
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「機械学習とシミュレーションの融合による知識発見」 |
時間 |
17:15〜18:15 |
講師 |
大阪大学 産業科学研究所 知能推論研究部門 教授
産業技術総合研究所 人工知能研究センター NEC-産総研 人工知能連携研究室 室長
鷲尾 隆氏 |
概要 |
シミュレーション技術及び機械学習技術の発展に伴い、ビッグデータの機械学習による解析のみならず、大規模シミュレーションと機械学習を融合させることにより、新しい知識を創出する技術開発が活発化している。データ同化をはじめとして、シミュレーションと機械学習の融合には様々な展開の方向性が考えられるが、ここではシミュレーションに学習・探索アルゴリズムを組み合わせ、シミュレーション対象において目的事象が起きる条件や最適状態を実現する条件を探索したり、それら条件に至る途中の生起事象やシナリオを探索する技術の研究開発について、近年の進展を述べる。そして、非常に低確率でしか発生しない自然災害の生起シナリオを発見したり、工学的なシステムにおいて同じく特殊な条件でないと発生しない不具合やそれに至るシナリオを効率的に見つけ出すシミュレーションの実現に適用した具体例を紹介する。このような融合技術は、科学や工学におけるシミュレーションの適用問題領域を飛躍的に拡大する可能性がある。 |
特別
講演 |
「計算流体力学(CFD)におけるAI・深層学習の応用」 |
時間 |
14:45〜15:30 |
講師 |
横浜国立大学大学院工学研究院 システムの創生部門 准教授 高木 洋平氏 |
概要 |
計算機の高速化とともにCFDが設計分野でも多く使われるようになってきている。設計における最適化の為には、多数の設計案に対するパラメトリック計算を行う必要があるが、計算結果を深層学習させることに拠って複雑な設計空間を回帰することができ、設計CAEをより効率化可能となる。その他、CFDにおけるAIの応用に関して現状を紹介したい。 |
「破壊力学における深層学習とランダムフォレスト法の適用」 |
時間 |
15:30〜16:15 |
講師 |
近畿大学 理工学部・総合理工学研究科 教授 和田 義孝氏 |
概要 |
き裂進展挙動予測の可能性について論じる。対象とする物理法則の学習が可能かを見極めるため応力拡大係数、応力・ひずみ、き裂先端位置のそれぞれを学習対象としその結果を比較検討する。また、大きく変動するき裂進展速度をランダムフォレスト法により分類的に予測可能性について検討する。 |
「エヌビディアが加速するディープラーニングとHPC 〜進化するGPUによるHPCとAIの融合〜」 |
時間 |
16:30〜17;15 |
講師 |
エヌビディア合同会社 エンタープライズマーケティング本部 シニアマネージャ
佐々木 邦暢氏 |
概要 |
エヌビディアが加速をしてきたHPCとディープラーニングについて最近の成果を紹介する。
さらに、進化するGPUがHPCとAIを融合することによる、新しいCAEの可能性を示したい。 |
技術
講演 |
「拡張CAEにおけるAI、ディープラーニングの位置づけ
〜設計・解析プロセスの改善、最適化や知識獲得への応用〜 」 |
時間 |
13:30〜14:00 |
講師 |
ダイキン情報システム株式会社 平野 徹氏 |
概要 |
概要:計算力学、最適設計、設計空間探索、更にはデータ同化や機械学習を含めて、拡張CAEと定義した。
その目的は、必要とする人工物を安全性・コスト等を考慮して最適に設計することであり、さらに製品開発プロセスの抜本的改善(自動化)や設計知識を獲得することを含めて考えるべきである。また、これからの機械製品はIoTによって接続されるConnected Productsであり、クラウド側の知能(学習機能)と機器側の知能の住み分けが大変重要になる。ここでは、拡張CAEにおけるAI、機械学習の位置づけと役割を考えたい。 |
「最近のAI活用に関する特許動向とCAEへの活用の可能性
〜特に中国のAI特許の急拡大と日本の対応を考える」 |
時間 |
14:00〜14:30 |
講師 |
アステロイドリサーチ株式会社 安武 健司氏 |
概要 |
近年、画像認識、自動運転等のディープラーニングに代表される第3世代AI技術の進展が目覚ましく、産業界にも大きなインパクトを与えている。しかしながら「ものづくり」の実務レベルにおいて、上記のAI技術がまだ十分に活用されているとは言えない。
本稿では「製造業」の立場から、「拡張CAE分野」における、最近のAI技術の特許動向を分析する。特に近年の躍進が著しい中国のAI 特許の出願状況を述べて、今後の日本の技術開発方針について提案する。 |
団体
会員様
講演 |
「形状認識による弾塑性解析用高精度メッシュ生成と,パラメトリック解析結果評価」 |
時間 |
10:15〜10:45 |
講師 |
インテグラル・テクノロジー株式会社 三上 和之氏 |
概要 |
形状認識,形状特徴(フィーチャ)抽出を用いた弾塑性解析のための高精度メッシュ生成と,フィーチャをパラメトリックに変化させて実行した複数の解析結果を,全体の塑性変形の比較と共にフィーチャごとの塑性ひずみエネルギーの変化を合わせて可視化評価することで,フィーチャの最適設計を実現する。 |
「CAEの機械学習を用いた活用コンセプトの紹介」 |
時間 |
10:45〜11:15 |
講師 |
株式会社アルゴグラフィックス 伊藤 耕介氏 |
概要 |
設計課題解決の手段として、具体的なCAE業務をベースに、機械学習活用のコンセプトをご紹介します。またCAE×AIの適用トライアル例の紹介や、弊社が取り組んできた内容についてご紹介します。 |
「AWSのComputingサービス」 |
時間 |
11:15〜11:45 |
講師 |
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 小川 貴士氏/ 鮫島 正樹 氏 |
概要 |
CAEの領域では密結合されたHPCクラスタや可視化環境が求められ、DeepLearningの領域ではGPUなどのアクセラレータを組み合わせたコンピューティング環境が求められます。これら様々なコンピューティング需要に柔軟かつ速やかに対応できるAWSクラウドのコンピューティングサービスについてご紹介します。 |
「インサイトにおける深層学習の取り組み」 |
時間 |
11:45〜12:15 |
講師 |
株式会社インサイト 三好 昭生氏 |
概要 |
インサイトにおいては、深層学習を利用したCAE関連の自社ソフトウェア製品並びに深層学習のCAE関連コンサルティングサービスを開始するべく研究機関との共同研究や研究活動を開始しています。弊社の目指す所や製品開発・研究の進捗状況について説明する予定です。 |
技術
講習会 |
「Python言語概説」 |
時間 |
13:30〜14:30 |
講師 |
関西CAE懇話会幹事 小村政則 氏 |
概要 |
CAE周辺技術も日々進歩するなかで、ソフトのカスタマイズやデータ整理などの分野、また、ディープラーニングにおいても注目されているPython言語は、インターネットにも多くの情報があり、学習・業務への導入を検討されている方も増えていると思います。そこで、効率良く習得するために、Python言語のイメージを捉えることが重要であり、Python言語の概略を説明します。キーワード:スクリプト言語、オブジェクト指向 |
「Pythonハンズオン体験+技術講演」 |
時間 |
14:30〜16:30 |
講師 |
関西CAE懇話会幹事 片山 達也 氏 |
概要 |
Pythonを知るには実際に稼働環境を構築し、試してみることが重要になります。そこで、Python稼働環境として多くのユーザーが利用しているjupyterを通してPythonについて実演します。(一部の方にはハンズオン環境を利用していただくことができます。)また、数値計算や周波数分析など明日からでも利用できるPythonの使い方について、実際にコードを実行しながら概説します。 |
デモ
展示 |
株式会社テクノスター |
Jupiterは新開発の最新鋭CAEモデリングツールです |
エクストリームD株式会社 |
クラウド上に高速演算環境を構築するXTREME-DNAサービス |
公益財団法人計算科学振興財団 |
講習会をはじめとするAI/機械学習に関する取組みを紹介する |
資料 |
以下の講演の資料について、当日参加できない方で、入手を希望される場合は、事務局までご連絡ください。 |
団体会員様講演2((株)アルゴグラフィックス)) |
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団体会員様講演3(アマゾンウェブサービスジャパン(株)) |
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技術講演1(平野氏) |
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技術講演1(安武氏) |
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特別講演2(和田氏) |
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特別講演3(佐々木氏) |
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基調講演(鷲尾氏) |
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技術講習会(小村氏) |
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時間割 |
時間割 |
参加
費用 |
第59回関西CAE懇話会 参加費用
■CAE懇話会個人会員
・一般 :2000円(税込) ・学生会員 :無料
■CAE懇話会団体会員(正会員、賛助会員)の社員の方
・2000円(税込)
■CAE懇話会個人会員外
・一般 :3000円(税込) ・学生/院生: 1,000円
※参加費用は参加されるコースに関係なくいずれも上記の費用となります。
当日受付にてお支払いください
☆所属する企業・法人が団体会員様の場合、個人会員の参加費用が適用されます。 |
参加費用の請求書による振込みを希望される場合は、事前に
CAE懇話会事務局(jimukyoku10@cae21.org)までご連絡ください。会場での請求書支払申込はできません。 |
新規にCAE懇話会個人会員となって、個人会員としての参加を希望される場合には、5月2日(水)までに
個人会員登録申請を行ってください。すでに個人会員の方は、その必要はありません。 |
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参加
申込 |
Webからの事前申し込みは締め切りました。 |
備考 |
内容については、変更される場合があります。最新情報は本ページでご確認ください。
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