●基調講演 (16:20〜17:20) |
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「計算力学技術者を如何に育てるか」 |
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日本機械学会能力開発促進機構 機構長 田口裕也様(元日本機械学会会長) |
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PC上のCAD/CAE/CAMソフトにより今日では、設計からものづくりまで一連の作業が、企業の大小を問わず可能となりました。しかし一方で高性能かつ安全で信頼性のある製品の実現には、計算結果の意味を正確に“目利き”する能力がますます要求され、その様な人材の確保や資格の取得が事業の受注要件になりつつあります。今回は学会が支援する人材育成・教育・資格認定活動を交え、必要な知識や経験を身につける道筋をお話しします。
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●技術講演・事例紹介 (10:00〜16:15) |
技術講演1 |
(10:00〜10:50) |
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「由利本荘市全庁統合型時空間地理情報システムの紹介」 |
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秋田県立大学 建築環境システム学 准教授 浅野耕一様 |
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由利本荘市で使用されている全庁統合型時空間地理情報システム(時空間GIS)は,京都大学の技術をベースに,秋田県内の業者だけで製造した県産システムである。本講演では,時空間GISの背景にある考え方・技術的特徴・自治体での運用体制,及び,今後の展望と課題について述べる。
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技術講演2 |
(11:00〜11:50) |
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「秋田県産業技術総合研究センターにおけるCAEの活用と技術支援」 |
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秋田県産業技術総合研究センター 主任研究員 内田富士夫様 |
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当センターにおけるCAEに関する研究並びに県内企業への技術支援について紹介する。
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技術講演3 |
(13:00〜13:50) |
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「破損事故防止におけるCAEの活用」 |
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(株)日立製作所 機械研究所 センター長 吉冨雄二様 |
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構造物の破損形態の分類と その現象・原因を述べ、破損事故を防止するための留意点を実働荷重、応力解析、材料、使用環境の面から紹介する。さらに、上流設計段階でのCAE活用が事故防止のために有効であることや、CAEにおける留意点を事例で紹介する。最後に事故を未然に防止するため、事故データベースの活用について紹介する。
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事例紹介1 |
(13:50〜14:20) |
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「JSCASTを用いた鋳鉄の湯流れ・凝固解析について」 |
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北光金属工業(株) 管理部 生産技術課 大月栄治様 |
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現在、鋳造業界においてCAEの活用が広がりを見せており、マシニングセンターでの鋳造用金型の作製から湯流れ・凝固解析・欠陥予測まで幅広く利用されて来ている。こういった状況の下、弊社においても2007年に3次元CADを導入し、秋田県産業技術総合研究センターに導入されているJSCASTによる湯流れ・凝固解析を利用させて頂いている。今回はその一例を紹介させて頂く。
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事例紹介2 |
(14:20〜14:50) |
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「圧力センサの熱応力」 |
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(株)フジクラ シリコン技術開発部秋田分室 小山内清隆様 |
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パッケージは圧力センサにおいてその性能を左右する重要な設計要素である。特に環境温度の変化から生じる熱応力はセンサの安定性に大きく影響するため,パッケージ構造の最適化設計にシミュレータを導入することは非常に有効と考えられる。本発表ではその適用事例を紹介するものである。
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事例紹介3 |
(14:50〜15:20) |
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「CATIA/V4導入の経緯と現状について」 |
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(株)三栄機械 技術部 小嶋一弘様 |
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一般産業機械、鋼構造物の設計製作を主業務としている当社が、航空機産業へ参入するためにCATIA-V4を導入することになった経緯。2次元CADをツールとして設計業務を行なっていた設計部隊の3次元CADへの挑戦。導入前後の操作教育や、導入後の実際の操作の複雑さによる困惑、そして、実業務への活用と現在の状況。
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展示紹介(1) |
(11:50〜12:05) |
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航空宇宙産業関連のCAEソフト(1) |
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エムエスシーソフトウェア(株) 永井亨様 |
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展示紹介(2) |
(15:20〜15:35) |
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航空宇宙産業関連のCAEソフト(2) |
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エンジニアス・ジャパン(株) 天野康弘様 |
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製品紹介 |
(15:35〜16:15) |
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●交流会(ナイトサイエンス) (17:30〜18:30) |
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「かぐや」で分かって来た月の謎、次は月面望遠鏡を! |
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自然科学研究機構 国立天文台 RISE推進室 教授 河野宣之様 |
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昨年9月14日に日本の月探査機「かぐや」が打ち上げられました。月の表面の元素・鉱物・重力・磁場などを初めて全球でしかも最高の精度で測定できる14種もの測定器が搭載され、現在も多くのデータが取得、解析されています。月の内部を探るための重力場の精密測定では「かぐや」と2つの子衛星を利用して、世界を驚かす結果が出ています。次期探査計画の検討も開始され、月での天文観測なども提案されています。
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●解析塾 (10:00〜15:00) |
午前の部 (解析塾1) (10:00〜11:50) |
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「動的陽解法”超入門編”」 |
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京都大学 教授 小寺秀俊様、(株)メイテックCAE 松田 和弘様 |
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動的陽解法をやってみようと思っている方や使い始めてまだしっくりこない方に向けて、今回は極力数式は使わずに基本的な考えを説明し、簡単な解析例を見ながら固有値解析や非線形陰解法で得られる結果との違いや結果の見方、陽解法のいいところを知って頂いた上で、現場での解析時間短縮や精度向上のテクニックの一例を紹介します。
最後に時間があれば現在お困りのテーマについて質問を頂ければアドバイスします。
(ただし、アドバイスによって効果が出るかどうかはわかりません。)
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午後の部 (解析塾2) (13:00〜15:00) |
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「CAEのためのExcel活用」 |
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京都大学 教授 小山田耕二様 |
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普段みなさんが利用しているExcelにおいてCAEに役立つ機能を紹介します。まず、パラメータ最適化の基本的考え方を紹介し、Excelソルバー・分析ツールを使ってCAE解析結果からパラメータ最適化を行う方法を紹介します。つぎに、解析結果可視化の基本的考え方を紹介し、Excelマクロを使って簡単な温度計算・可視化を行う方法を紹介します。Excelの導入されたノートPCお持ちの方には当日USBメモリにてサンプルデータをお渡しします。
(小山田先生はExcel2003を使われます)
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