(03-03)
Q:拘束条件(対称条件)の与え方
1.拘束
- 拘束条件を与えることは解析ソフトのオペレーションとしては簡単であるが、実現象を拘束条件として条件化することは以外と難しいことである。
- 拘束条件は必ず与える必要がある。物体のどこかを拘束しないとマトリクスは解けない。(固定していない物体に力を加えると物体は飛んでいく)
- 最近のソフトは6自由度の拘束を一つづつ設定していくのではなく「クランプ」とか「スライダ」として設定するものが多くなっている傾向である。
- またモデルの面に直接拘束を加えることが多く、接点に直接加えることは少なくなってきている。(これにより設計変更に簡単に対応できるようになっている。)
2.対称条件
- 対称条件は以前、計算機の能力が低かったときに非常に有効な手段であった。
- 対称にすることによって要素数を低減できるため短時間で解くことができる。
- 対称条件を適応するには形状と荷重が対称であることが前提である。
3.対称条件の与え方
- 考え方
- 対称面に仮想的に鏡を置き、6自由度を考えると理解が容易である。
節点をそれぞれの自由度の方向に動かしたときに、節点と鏡に写った節点が同じ動作をする時は「Free」、違う動作をするときは「0」(拘束)とする。